2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『THE MANZAI 1』

主人公・瀬田歩は、クラスの人気者・秋本から「お付き合い」を申し込まれた。 (注・どちらも年頃の男の子である) しばらくした後で、以下の事実が判明した。 「こいつの趣味は…もしや」と後ずさってしまう歩だったが、秋本の表現が“誤解を生んでしまうもの…

『シャッター アイランド』

↑CD話題になっていた、レオ様主演の謎解き映画を観に行った。 「連邦保安官」として、レオ様演じるテディと相棒が「シャッターアイランド」と呼ばれる犯罪者を隔離している島へと送り込まれるところから、話は始まる。 「失踪した患者(島では「犯罪者」では…

『枕女優』

頂点へ登り詰めるためなら何でもやる。 どんなに脂ぎったオッサンであろうと、策略的に身体を提供して、役を勝ち取る。 それが主人公の生き方。 強い、という単純な言葉では言い表せない。 枕をする最中は、感情を殺し、人形のようになるのだ。 汚れていくの…

『殺し合う家族』

作品の冒頭は、裁判の場面で幕を開ける。 常軌を逸した閉鎖的・独裁的な世界で生きることを余儀なくされた主人公が、被告人質問を受け、淡々と答えていく。 「狂気」にふれることを持続するうちに、人は破壊されていく。 主人公がその例だった。 理不尽で意…

『アリス・イン・ワンダーランド』

↑CD3D初体験だった。 本作では、絵よりも字幕の方がやたら浮き出ているように感じた。 物を投げるシーンなどでは特に、立体的でびっくりしたのだけれど、それ以外はそうでもなかった。 映像が夢の世界過ぎていい。 ストーリーは穴に落ちたアリスが、ワンダー…

『思考の整理学』

なんとこれ、24年も前に書かれた本。 2009年秋には第62刷もの増刷を記録している、超売れっ子本なのだ。 「東大・京大の生協で1番読まれた本」という帯付き。 どうして四半世紀以上という長い間、本書は支持されるのか。 かなり不思議に感じるのだけれど、大…

『アイデア会議』

著者はあの名著『考具』を書いた人でもある。 本書もそれに劣らず「おお!」と思わせられる内容。 まず「アイデア会議」とは何か。 企画会議とは違うのか? 答えはYESで、企画会議の前段階の会議とも言える。 普通は、いきなり企画会議をしてしまいがちなの…

『鬼子 下』

売れない恋愛小説家・袴田は、大金を払い、息子を“まぐろ漁船”で処分してもらう手筈を整えた。 そして、最終的にそれは行われた。 改心したように見えた、そして昔のままに見えた息子は、袴田の目の前で、男たちに一瞬にして連れて行かれた。 遥か遠く、二度…

『鬼子 上』

祖母の死後、鬼のように変貌を遂げてしまった息子を持つ、売れない恋愛小説家の話。 重版となる本を出せない、1日1冊すら売れない作家が、どれほど厳しい境遇なのかがよく分かる内容。 主人公の小説家・袴田は、半年ほど前から息子に暴力を振るわれ、買い出…

『日本一不運な男』

婚約者への誕生日プレゼントを買った帰り道、拉致され、ある人物の暗殺をするよう言い渡される男の話。 かなり不幸な男である。 見た目も経歴も冴えない男だったが、何故か急に降ってわいた結婚の話。 しかもその相手は飛びきり可愛い子ときている。 素直で…

『不倫純愛』

ダブル不倫の話。 新進気鋭のイケメン作家の担当をしている編集者が、作家の秘書兼彼女と不倫関係に陥る。 秘書は若くてセックスに積極的な女性だった。 彼は最初は肉体だけ彼女に溺れていたが、徐々に心までも奪われ始める… 妻はあるとき夫の異変に気付く。…