『思考の整理学』

なんとこれ、24年も前に書かれた本。
2009年秋には第62刷もの増刷を記録している、超売れっ子本なのだ。
「東大・京大の生協で1番読まれた本」という帯付き。


どうして四半世紀以上という長い間、本書は支持されるのか。
かなり不思議に感じるのだけれど、大きな基本がそこに隠れている。
というのは「フレームワーク」が書かれているから。
普遍的なベースを学ぶことができるから。


「エディターシップ」では「編集の重要性」が説明されている。
一から書くことだけがスゴいことではない。
いかに説得力のある順番で並べるかが、最終的に文章を強い影響力のあるものか、そうでないものかに決めてしまう。
これは様々な場面で言えること。
相手に「うん」と言わせるには、納得し理解してもらわないといけないから。


「ことわざの世界」では、自分が体験したことを一般化、普遍化し、自分だけのことわざを作ることが勧められている。
個人の考えをまとめ、思考を体系化する訓練となる。


24年前から変わらない「考え方の基礎」を学べる良書。