『ハード・コア―平成地獄ブラザーズ』

世間で上手く生きられない、いや普通にすら生きられない人たちを描いた作品。
自らを「はみだしもの」だと認識しつつも、がんばって何とか生きていく姿が印象的。


風俗嬢にすら拒まれる哀しみ。
人間扱いされない痛み。
もがいてももがいても、変えられない運命と闘う男たち。

狩撫麻礼いましろたかしという「裏漫画界の巨匠」がタッグを組んでいます。
だからかなり面白くもあり、切なさも感じ、時に涙が出てきてしまう。


私個人も決して上手く生きてきた方ではなくて、結構悩んだこともあるし、変な方向へ向かっていったこともあるし、普通とは違う世界に生きていたりした。
そんな昔のことを思い出す瞬間もあり、感じることの多い作品でした。


生きていくこと、について考えさせられる漫画。