『黒い太陽 上』

黒い太陽(上)

黒い太陽(上)

価格:670円(税込、送料別)

自分が最も忌み嫌う世界で、黒い太陽へ向かって歩いていくことは、どれほど大変なことだろうか――。
自身がかつての自身と比べて変わり果ててしまったことは、己が一番分かっているものだ。


風俗王・藤堂の元で一ボーイとして働く立花は、問題を起こして謹慎処分となる。
謹慎期間中、藤堂の経営するあらゆるお店―セクキャバ、ヘルス、クラブ…―へ「実地研修」という名目で連れて行かれる。
“客として行くこと”で、キャバクラとその他の業種の風俗店は、何を差分にしているのか、お客は何を求めてキャバクラへ来るのか、など新しい視点で発見していく。


謹慎期間終了後、異例の抜擢。
立花は入店10日して、年上で経験を積んだホール長を押しのけて、新ホール長となったが…


ある出来事をきっかけに、社長である藤堂に戦いを挑むこととなり、立花は店を立ち上げる。
それまでの「計算ずくの日々」が実を結んで、彼の店「フェニックス」は順風満帆に羽ばたき始めたかのように見えたが…


下巻へつづく。