『22歳からの国語力』

“学校では誰も教えてくれない類の”社会人になってから(就活時から)必要な国語力について書かれた本。


仕事をしていく上で「WHO」は何よりも最も大事、と著者は主張する。
というのも「あなたは誰? どんな存在?」ということが、社会にいる限り、常に問いかけられているから。
就職するとき、転職するとき、交渉するとき、初対面の人の前に立っているとき…etc.
それが、分かりやすい存在であればあるほど、仕事も何でもうまく運んでいくのである。


自分のことは、実は自分がよく理解できていない。
では、明確に説明できる人になるために何をすべきか。
「私のベスト3」を作ること、が本書の中で勧められている。
自分の原点ともいえるベスト3を普段から作っておくことで、自分の芯が分かってくる。
人にそれを伝えることで、自分がどういう人間か伝わりやすくなる。


自分をどうPRするかとか、プレゼン力だとか、そういうアピール力が社会では特に必要なのだということを、私は社会人になってから知った。
それから鍛えるのでも間に合わないことはないけれど、学生時分からトレーニングを始めておくとなおいいだろう。
その練習に一役買ってくれる本。