『噂のモーガン夫妻』


↑特別映像


↑ポスター

以前、「浮気したけれど、妻が好き。そんなのアリですか?」というキャッチで予告編を見た。
そのときの、私の感想は「アリ」というものだった。
理由は「浮気は浮気。本命とは次元が違うから」ということ。


モーガン夫妻は、誰もが認める「セレブ・カップル」。
有名弁護士の夫を演じるのはヒュー・グラント、雑誌の表紙まで飾る不動産女王の妻役にはサラ・ジェシカ・パーカー
まさに、絵に描いたような理想のカップル。
ただ、夫が浮気したことから、2人の間に深い溝ができてしまったのだった(そりゃそうか)…。


あるとき、夫妻は事件を目撃したころから、重要な“証人”となってしまう。
相手はプロの殺し屋。
必ず2人を見つけて殺そうとしてくる―というので、2人は遠い場所へ一時的に名前まで変えて、匿われることとなる。


同じ空間にいることすら嫌がる妻と、妻へ「デートしよう」と持ちかけ一蹴される夫。
「昔はとても愛してた。でも、今はあなたの苦しむ顔が見たいの」と言うサラ・ジェシカ・パーカーの真剣な表情は、すこし怖かった。


ただ、一緒に過ごす間に、夫の心からのお詫びを感じたり、面白い物事を「共に見る」ことで、夫妻はだんだん元の仲良さを取り戻していく。
同じモノを“共有”することで、2人は近付くことができるのだ。


最後の最後まで、犯人が追ってきたときの“終わり方”がかなりユニークで笑える。
冷めそうになっているカップルで観ると、2人の仲は復活するんじゃないかと思わせられる一作。