『黒新堂冬樹のブラック営業術』

闇系作家かつ芸能プロ社長、そしてよくコメンテーターとしてもテレビに出ている有名人・新堂冬樹氏がビジネスに関する書を発売。
ということで、二足ならぬ三足も四足ものわらじを履くスーパーマンの本を手に取ってみた。


特に感銘を受けた事柄について記す。
自社の商品を売っていくとき、まずするのは「競合他社の調査・分析」である。
そこは自然と身に付いていること。
ただ、それだけでは足りないのである。
もう1つ最低限すべきことは「反免教師に学ぶ」ということ。
これは忘れがちだという。
しかし、これを徹底することで、無駄な回り道や独りよがりな努力をすることがなくなると考えられる。
うまくいっているところ、そうでないところ―それらはちょうど裏と表。
その片方のみじっくり見たって、完全には見えたことにならないのだ。
なるほどねぇ。


気に入った言葉があるので、以下に引用する。
「人間というのは、誰しもが自分の人生の映画監督なのだ」
この一文は「嫌いな人がいる状態」について書かれている箇所に出てきたもの。
相手のことを嫌いだ嫌いだと思っているとき、自分は相手の存在に支配されている。
不必要なストレスを溜めながら…。
言い換えるならば、相手の監督した映画へ出演させられている状態。
本来ならば、自分がコントロールする映画の中へいるはずなのだ。
くだらないエネルギーを使う必要はない。
もっと力を注ぐべき分野はある。
「本当の目的」を見失うことがなければ、することは見えてくる。


いいことを教えられた。
ありがとうございます。
本書で事例として引用されていた小説が気になり、早速いくらか買ったよ。