『Twitter社会論』

twitterで展開すれば巧くいきそう―そういうノリで公式twitterを開始する企業(大中小限らず)が増えている気がする。
猫も杓子もtwitterに手を出している、そんなイメージ。
本書は言論や政治の世界でtwitterが多く使われるようになっていることを説きつつ、軽い気持ちでtwitterを始めても必ずしも成功するわけではないということが書かれている。


他もやっているから、うちもやる。
そういうのじゃいかん、と。
初期の頃、twitterで何ができるのか、みんな模索しながらやってきたのだった。
140文字という制約、これまでにないタイプのwebサービス…だということで、考えるしかなかった。
DELLのアウトレットPC販売とか。


単にニュースのトピックス+リード文+URLをbot配信するのは味気ないし、フォロワーはそんなとってつけただけの情報を求めていない。
確かにそんなのは、RSSリーダーとなんら変わらない気がする。
企業名で出しているアカウントという点で、個人の視点が入りまくるのはおかしいと思うけれど、ある程度機械的ではなく人間的な要素がないと面白くないのだろう。
そこには、twitterがきわめて属人的なサービスだから、という理由があるかも。


さて、最後あたりに「おお」と反応してしまう事柄が書いてあった。
企業のtwitter担当者をどんな人間にすべきか、ということだけれど、筆者はこう主張する。
「会社内でもっともフォロワーを集めている人間を、twitter担当者にしろ」と。
特殊なtwitterコミュニティーを理解し、それに適応し、知らない人々から支持を得ている人間こそ、ユーザーとのコミュニケーションの図り方を知っている、というのだ。
私、もっとがんばります!