『キラークエスチョン』

話し上手な人は必要。
されど、聞き上手な人の方がもっと大事。
「人は話したがり屋、聞いてほしがり屋なのだ」と著者は主張する。
実際、聞いてばかりいると疲労する。
「しゃべれども、しゃべれども」の人は結構多いと、大人になってから私は気付いた。


私は今もコミュニケーション能力があまりないと思うけれど、昔はもっとなかった。
喋りももっと下手くそで。
「どうすれば巧く場をもたせられるか」など、若い頃に考えていたものだった。
「喋りが巧くないと!」との間違った認識。
そして、空回り。
本当のところ、人に気持ちよく話をしてもらい、嫌われない程度に自分の話をするのが、最も人間関係を巧く回していくコツなのだった。
MTGでいう「進行役」を、目立ち過ぎないように、ナチュラルに、日常会話の中で行えばいいのだと思う。



本書はそれを進めていく上での、相手への質問集。
普段、訊くことのないような質問がたくさん載っている。
これらは本当に興味を持っている相手であれば、ぶつけてみたい質問であることは間違いない。
ついつい日常の雑事に追われ、考えるキッカケをなくしていたような事柄もある。
相手から引き出し→気持ちよく話をしてもらう、というのは1つの大きい“テク”だ。
これができる人間になりたい。


「これイイ! 訊こう!」と決めた質問をメモしておく。
(番号、質問ともに本書に載っている通り)
07、あなたのお母さんはどんな人?
13、先輩、今まででいちばんの無茶ってなんすか?
15、自分がいちばんつらい時期に学んだことはなんですか?
17、自分の子供には、どんなふうに生きてほしい?
19、今ここにタイムマシーンがあったらどうする?
20、5万円を好きに使っていいと言われたらどうする?
22、10年後は何をしてると思いますか?
23、牛を殺して犬を殺さないのはなぜですか?
25、神様がひとつ願いを叶えてくれるとしたら、どうしますか?