『戦略PR』

「PR会社と広告代理店って、何が違うの?」
就職活動をしていた約2年前、私は何も分からないまま、PR会社を1社受けていたのだった。


2つは大きく異なっている。
最も大きな違いは、PRは広告枠を買わず、広告は枠を買うということ。
PRは価値のあるニュース、興味を持ってもらえそうな話題をメディアに提供し、取り上げてもらうというもの。
いかに「おお!」と相手に思ってもらえるかが、キーとなる。


「カジュアル世論」という言葉が、本書には何度も出てくる。
消費者の目が肥えた現代、簡単に物は売れない。
買う「理由」を消費者に気付かせ、買いたい気分にさせるまでが、カジュアル世論の果たす役割となっている。
そのために、まずはテーマを決める。
当然のことだが、テーマは、世の中の多くの人が興味を持っていることに限られる。


そしてカジュアル世論からPRを進めていくにあたり、「おおやけ、ばったり、おすみつき」―この3点を盛り込むようにする。
たとえば「有名人○○もオススメ!」の事実が入るだけで、その商品の広まり具合は格段に高まる。


あとは手法というか戦略。
どういうメディアで露出するか、何と何を組み合わせるか。
忘れてはならないことは、くれぐれも一人よがりになってはいけないことである。