『部下力―上司を動かす力』

「扱いが大変な上司」にどう対応していけばいいか、について書かれている本。
ある大人の男性に「上司はバカだと思った方がいいよ」と言われたのを思い出した。
上司に期待しちゃダメ。
ツールだと思え。
それと似たようなことが書かれている。


組織があると、当然組織をまとめる人が必要となる。
大きい組織になると、いくらかのまとまりを持った小さな集団が出来上がる。
すると、それを率いる係の人が登場する。
その人は、できるから選ばれたというわけではないかも知れない。
上の人=できる人、という思い込み(期待に類似)が存在しているから、すれ違いが生じる。
イライラしたり、もどかしく感じたりする。


そういう面倒くさい感覚をすべて取っ払うことが大事。
ダメな上司を、部下がコーチする(つもりで接する)。
ダメな中にいるなら、自分が変わるしかない。
自分が変われば、周りが変わってくる。


『人間関係にうんざりしたときに読む本』と重なる部分があった。
やはり必要なのは、他者に期待しないこと。


できる上司、人間的に優れた上司を持つことは、宮仕えをする上では幸福なことだ。
恵まれていると思う。
しかし、そうではない場合であっても、落ち込むことはない。
むしろ「人間的に鍛えられる」という考えにシフトした方がいい。


どんな環境にいても、自分次第なのだ。
改めて、自分の意識の持ち方を考えさせられる本。