『しがみつかない生き方』

章のタイトルがおもしろいので、すべて書いてみる。

序章 ほしいのは「ふつうの幸せ」
1章 恋愛にすべてを捧げない
2章 自慢・自己PRをしない
3章 すぐに白黒つけない
4章 老・病・死で落ち込まない
5章 すぐに水に流さない
6章 仕事に夢を求めない
7章 子どもにしがみつかない
8章 お金にしがみつかない
9章 生まれた意味を問わない
10章 <勝間和代>を目指さない

書き出したことで、改めて気付いた。
それは、人は多くの物事にしがみついているのだと。
しがみつくこと≒拘泥すること、ではないかと私は考える。
時には「これはかくあるべきだ」という考えを、捨て去ることが大事かと。
そうしない限り、新たな視点も生まれないし、生活に変化が生まれない。

8章で、著者は「お金のために本を書いているのではない。思いついたことを人に伝えたいから書く」と話していた。
お金を稼ぐためだけに、本になるだけの相当な量の文章を書くことはしんどいだろう。
とても理解できる感情。
私も、思いついたことを、いつか人に読んでほしいから小説を書く。
書きたいという衝動が、大量の文章を生み出す原動力となる。

「〜しよう!」という積極的メッセージの込められた本が溢れている中、「〜しない」という逆のメッセージを提唱した本書は、ある意味目立っている。
だから書店で新書売上ランキング上位にあるし、増版されているのだろう。

働く人には、6章を特に読んでいただきたい。