『書いて生きていく プロ文章論』

フリーライターの仕事をできるようになったのを機に、知人から教えてもらった本書を読んでみた。
著者は、その道の権威ともいうべきプロたちを取材した本で有名な『プロ論』の上坂徹氏。


「上手い文章の書き方」などではなく、「分かりやすい文章」、「伝わりやすい文章」がいかに大事かについて書かれている。
そのような、読み手のことを徹底的に考えて書かれる文章は、どうすれば生まれるのか。


・読み手がどんな人たちなのか考える(ターゲット分析)
・読み手が何を求めているか考える(需要)
・「相場感」を常に持つ(バランスとか)


このような心がけが大事だ、と強く説いてある。
「ひとりよがり」なことは、どんな場合であっても良くはないということ。


また、インタビューする際に必ずしておくべきことに関しても、かなりページを割いてある。
「人への取材」を何百、何千とこなしてきた著者だからこそ、重みのある内容となっている。
とても基本的なことだけれど、意識していない人が多いであろう「相手に時間をいただいていること」を念頭において、私も取材をしていかなくてはと身が引き締まった。