『グラスホッパー』

グラスホッパー

グラスホッパー

価格:620円(税込、送料別)

グラスホッパー」には色々な意味があるけれど、ここではバッタという意味を表しているのではないかと思う。


本書は、鈴木、鯨、蝉という3人がそれぞれ交代で一人称で語る設定となっている。
鈴木は妻を「令嬢」という会社の社長の息子に殺され、その復讐をするために「令嬢」に入社した社員。
鯨は自殺屋という一種の殺し屋。
蝉は刃物を使うのが得意な殺し屋。
この3人がぞれぞれ、ある事件を目撃したことからストーリーが始まっていく。


この中で重要過ぎる役どころとして登場するのが「押し屋」という殺し屋。
名前の通り、車、電車などが通るところで人を押して殺すパターン。
ある事件の犯人は押し屋だと断定され、最初に鈴木は押し屋を追って、ある家に辿り着くのだったが…


偶然がいつしか必然となって絡み合っていく様子は、見ているものをハラハラさせて止まない。