『必死剣 鳥刺し』
隠し剣孤影抄新装版 価格:660円(税込、送料別) |
藤沢周平氏の『隠し剣孤影抄』などが原作となった映画である。
一藩士である兼見はある日突然、皆の見ている前で、藩主の側室を殺した。
殺した理由は、側室の我儘放題によって、国民の生活が貧しく苦しくなっていたからだった。
彼の罪はかなり重いはずで、本当なら討首の刑となるはずなのに、一年の閉門(江戸時代に武士・僧に科せられた刑罰の一つで、門や窓をかたく閉じ出入りを禁じられるもの)と一定期間の石高減にとどまり、その後城中へ復帰することを命じられたのだった。
その理由は、兼見にしか使えない「必死剣」という剣技で、成し遂げてほしいことがあったから。
女惚けしたように愛してやまなかった側室を殺された藩主は、兼見を殺したいと思っていたのだけれど、中老がそれを押しとどめさせていたのだった。
「いつか兼見には、役目を果たしてもらうときが来る」と予言したのだったが…。
途中に、兼見が鳥を捕まえるシーンが出てきて、それが物語の重要な伏線となっている。