『不倫の恋の品格』

不倫について一般的な知識を得たかったので読んだ。
著者は不倫本をたくさん書いている人で、不倫をしている人々を数多く取材している。


世間には本当に色々な人がいる。
この世界は広いから、それは当然のことなのだけれど。
「えっ!」と目を疑わずにはいられない箇所もたくさんあった。


夫の不倫相手の女宅へ忍び込み、彼女の帰りを待つ。
そして、彼女をぼこぼこに殴り倒す妻。
鳥肌が立った。
逆に、夫の不倫を静観する冷静な妻もいる。
「外に子どもを作らなければいい」と。


それにしても、現代ほど不倫しやすい時代はない。
昔は大変だっただろう。
携帯がなかったのだから。
携帯という「超便利個人ツール」があることで、人はいつでも連絡を取ることができるし、簡単に証拠を消すこともできる。
しかし、便利さは逆に危うさを持っている。
「楽さ」「簡易さ」に溺れると、いとも簡単に危険な情報が掘り出されてしまう。


不倫も恋愛の1つ、かも知れない。
それでもやはり、まともなものではない。
世間には独身でいい人はたくさんいるのだ。
あえて危険な道を選び、身の破滅を招くのはつまらないことである。