『トリオリズム』

叶姉妹のお姉さん・恭子氏のエッセイ。
描かれているのは、常人には想像もできないような、途方もなくリッチな世界。
本書のメインテーマは「LOVE」。
恭子氏の美を保つ秘訣について書かれているのかと思いきや、全然だ。


興味深い内容としては、恭子氏が「男を1人に限定しない」という話。
かと言って、何人かの男を「彼氏」「愛人」「セフレ」などと分類するわけでは
ない。
みんなのことをそれぞれ愛しているのだとか。
みんな同じ立場であり、同じ存在なのである。
一夫多妻制の逆か?
そもそも、恭子氏は「結婚」というしきたりに捉われてもいないけれど。


果たして、お金は「LOVE」に変えられるか。
恭子氏は、お金を多く使ってくれる相手に対して、その人の気に入らない部分に
目を瞑れるようになるのだとか。
そういう「money is love」な考えは、すこし理解できる。


相手に気に入ってもらうために、お金を使って何かをすることはあるから。
気に入ってもらえないと、高額なバッグやジュエリーやお金がプレゼントされることはない。
その行為に、あまり嬉しくない「愛」を感じたことがある。
勿論、その見返りに、何かを求められたけれど。


一般人は「え?」という感覚を抱いてしまうしかない、本書の内容。
非日常の世界をノンフィクションで読みたい人には、是非オススメ。
『トリオリズム』という言葉の意味も、本書で確認してみてほしい(笑)。