『わたしにとってたいせつなこと』

人気ファッションブランド「KariAng」のプロデューサーである森本容子さんの著書。
アパレル業界に興味があるのと、元祖109カリスマ店員だった森本さんがどのようにして自分のブランドを立ち上げたのかが気になって手に取った。


「カリスマショップ店員」という言葉が流行ったのは、90年代後半だった。
森本さんは建築系の専門学校を中退し、ショップ店員のバイトを始め、いくつものブランドを移っていった。
その影には、「キーパーソン」の姿がある。


森本さんが23歳のとき、初めて立ち上げたのが「moussy」。
その後、森本さんが手放した後も「BLACK by moussy」、「PLATINUM MOUSSY」などブランドは拡大していく。
23歳といえば、おそろしいことに、今の私と同い年だ。


「私はたまたま運がよかった。人に恵まれてきた」と森本さんは語る。
確かに、それもある。
しかし、森本さんが自らの運を切り拓くために築いてきたものは数多くあって、その1つが「現場での成功体験」だろう。
成功を積み重ねる前に、失敗もいくつかする。
その失敗を、巧くいくためにする事柄へと変換させていく。


また、「人と差を付ける」ことを森本さんが常に意識してきたことも、大事なポイントの1つだろう。
「差分を付けること!」とは、仕事をしていてよく言われる。
日常生活でもそれを実行することで、人と違う何かを生み出す力が付くのではないかと考えさせられた。


かなりカッコいいな、森本さん。