『広告批評 No.330』

表紙を見せられないのが残念。
330号は、3パターンの宮崎あおいちゃんでできている。
私は背景が緑の爽やかな表紙のものを購入。


ファッションについての号。
印象的だったのは「VOGUE」がウェブに参入したという記事に書かれている事柄もろもろ。
本書自体、08年10月に発行されたので、ほぼ1年前の話。
それよりも前にVOGUEはウェブへ注力し始めたわけだが、これまでファッション業界はウェブに力を入れてこなかった。


その理由は、メディアがネットを軽視していたから。
ネットとファッションはリンクしない、と考えられていたのだ。
しかし、爆発的なネットの普及で、若者たちは何でもネットで調べるようになった。
そうするうちに、ネット広告費が雑誌広告費を抜いたのだった。


しかし、驚くべきことに、ネット広告>雑誌広告という図式が成り立つのは日本だけだという。
海外はそうではない。
むしろ逆で、雑誌広告費が上がっているというのだ。


ネットはマス媒体。
それに比べて、雑誌がいかにターゲットメディアであることか、という話。


ネット広告が売れなくなってきている。
大手ポータルや人気SNSでも、自社広告が回っているのが目立つ。
がらんどうな感じ。
思いっきりターゲットが絞り込まれたサイトだと、閲覧数は低いけれども、効果的な広告になる可能性が高い。


また、興味深いことに、私の周りでネットに通じている人はあまりネット広告をクリックしない。
私もそうだ。
プライベートでネットを使うとき、チカチカするのが目ざわりだから、そもそも広告を見ない。
それが広告だということも、分かっているから。


棲み分けが重要なのだろう。
「すべてをネットにシフト!」という、寄った考えはまずいだろうし、やはりバランスかと。