『八日目の蝉』

角田光代『八日目の蝉』

角田光代『八日目の蝉』
価格:620円(税込、送料別)

↑本

中島美嘉/Dear

中島美嘉/Dear
価格:1,200円(税込、送料別)

↑CD

角田光代著『八日目の蝉』が原作。
以前ドラマ化もされていて、ついに映画化された。
角田さんファンなので早速観に行ってきた。


約20年前に世を騒がせた、1つの誘拐事件があった。
犯人は被害者夫婦の夫の浮気相手。
4年間、誘拐した子どもと逃避行を重ねる。
子どもにとって、彼女が母親だという認識は長年消えることなく、そのせいで本当の家族は精神的に崩壊したーー。


それから20年、“当時の子ども”だった恵理菜は閉鎖的な心を持ったまま、21歳となる。
ある日彼女に「転機」が訪れる。
事件について取材させてくれ、と近づいてきたルポライター・千草と、過去を遡る旅に出たのだった。


誘拐犯・希和子と辿った道のりは、東京から大阪、香川までに到った。
それぞれの土地で、恵理菜の頭へあのときの記憶が蘇り始める。
少し前に、不倫相手・岸田の子どもを妊娠したことが分かった彼女は、未婚の母のまま出産することを決める。
希和子からの愛情が相当のものだったことを知り、自身も子どもに「すべてのキレイなものを見せてあげたい」、「何でもあげたい」と願うのだった。


物語は、20年前のもの・現在のものとの2つが交互に繰り返される。
タイトルにある「蝉」が強引に作品中に出てくるのが、すこし違和感ありだったけれど、没頭させる映画だった。


蝉は7日しか生きられない。
ではもし、8日目も生きる蝉がいたら・・・?
その蝉は違った世界を見られるのか。


原作ももう1度読み返してみたい。