『猟奇的な彼女』

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2001年に大ヒットした映画を、最近初めて観てみた。
韓国の作品にハマったことがきっかけ。

主人公の僕と彼女は、夜の駅で出会う。
彼女はひどく酔っ払っていて、線路へ落ちるのではないかと思うほど際どいところでフラフラしていた。
彼は彼女を引き寄せてから、電車へ乗り込んだ。
その後、彼女は相当飲み過ぎていたようで、乗客の頭に嘔吐してしまう。
“彼氏”だと思われた彼は、彼女を介抱することに――。

まったく目を覚まさない彼女を背負って、ホテルへ。
翌日母親には朝帰りを「遊び呆けてるんじゃない」と怒られ、彼女には呼び出され「自分が寝ている間に何かしてはないか」と怒鳴られる。
とんだ目に遭う彼。
それ以降、彼女と関わることが次第に増えていく。
自然とふたりは付き合うようになっていった。

彼女は暴力的。
女の子としては信じられないくらいに、すぐ手を出してくる。
人前だとかそうでないとか、そんなことはお構いなく。
正義ではないことを見つけると、彼女はその人物を叱りつける。
真っ直ぐな女の子だった。
悲しみを心に抱えた、普通の女の子。

自由奔放に生きる彼女と、やさしい彼。
振り回されつつ、巻き込まれつつ、いつの間にかぴったりとしたところに位置付いている。
人と人との出会いが運命的なもので、それがかたちになるまでの流れは、そうやってすこんと落ち着くふうに出来ている気がする。

到るところに笑えるシーンが満載で、夜中にひとりで観るのはオススメ出来ない。
笑い過ぎて迷惑だったと思う。