『二十世紀銭湯写真集 SENTO The Japanese Public Bath in 20th Century』

日本各地の銭湯を集めた写真集。
会社の先輩が貸してくれた。
なんと、この写真集の編集者をしていた方!


銭湯ってなんて古めかしい響きなんだろうか。
古ぼけていて、かなり年季の入った外観と室内。
壁には富士山や芸者の絵。
昔外人たちの頭にあった、古き良き「NIPPON」のアートがそこにはひっそりと佇んでいる。
銭湯についての歴史的な説明も多々。


あまり「写真集にしよう!」と思い立たないものを被写体として、徹底的に撮り歩く。
そういう作品が好きだ。
どうしてこれを選んだのだろうかとか、写真家はこの素材の何に惹かれたのだろうかとか、考えるのが愉しい。
自分が何かを気に入って撮るときにも、何も理由はないのだけれど。
直感的にびびっと来るだけである。


分厚くてゴージャスな1冊だった。