『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』

恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

価格:540円(税込、送料別)

大好きな作家、角田光代さんのエッセイ。
小説は申し分なくおもしろいのだけど、エッセイも非常にいいんです。


この1冊で印象的だったのは「初デートを覚えている?」というテーマ。
相手の人の個性は、初デートでの印象に随分と凝縮されているのだとか。
ただ、その最中は相手のいいところしか見えないから、後になって(別れた後とか)「そういえばあの人、やはりそうだった」などと思い出す材料になるに過ぎないらしい。


それでも「ああ、確かに」と思い出せること多数。
「旅が好きなんだな」ということがしっかり伝わってきたあの人。
「自分の話ばかりするんだな」というイメージを残したあの人。
「結構大人なのに少年っぽい要素を持った人だな」という印象はずっと続いたあの人。
「くだらない話や提案にも、のってくれるんだな」というあの人は一体。


好きな人との初デートというのは、基本的に忘れない思い出となる。
だからこそ、いい意味でも悪い意味でも、振り返る材料となるんだろうな。